保育士や教師が必要な危機管理能力

先々週の6月5日の話ですが平成17年から毎年私を講師として呼んでくださる幼児教育施設が有ります。今回で15回目(15年連続講師をさせて頂いています)と成りました。

毎回九州各県、西日本地区から幼稚園・保育園関係の保育士さんが集まる研修施設で行われる勉強会の1コマ講義を任されて登壇します。

今回は通常の講義+街歩きから見る安全診断です。

安全診断とは…通学路や園外保育の際に考えられる「リスク」を想定し、それに基づく具体的対策を講じる事や危険個所の見極め方のアドバイス。時間帯や季節地域によっても異なりますので注意が必要です。

あなたの大切な子供が通う保育園、幼稚園、小学校の危機管理、安全管理は万全だと思いますか?

今、施設内外での危機管理や危険回避能力が問われる時代に成りました。

保護者と施設は「信頼関係」で成り立っています…

その際に保護者の方が一番に気にして欲しいことは「その学校や幼稚園・保育園における安全教育と危機管理マニュアルがキチンと策定され、各職員に定期的な研修会や勉強会を実施している」事がポイントです

小さな事故や小さな問題は何処にでも必ずあります。

それを感じ取る能力や「ヒヤリハット」をそのまま放置せずに責任者と担当者が納得いくまで話し合い、改善していくことです。

その危険を素早く察知して「分析」「危険回避」「全員共有」する事は必須です。

大事な子供を預ける保護者の方が下記の事を聞くとよいでしょう。

①    危機管理マニュアルは作成されていますか?

②    そのマニュアルについて各職員がしっかりと読んでいますか?

③    外部から職員向けの定期的な安全教育や防犯指導は受けていますか?

④    施設全体で子供と協力した安全教育(防犯・防災教室、避難訓練)がされていますか?

それら全ては経営者に掛かってきます。

これらの問題が1つでも放置されると、経営者の危機管理やリスクに対しての考え方が低いので「将来は事故や事件が起きる」と私は思います。

そして大きな要は、所属する「教師や保育士の意識」が大きく左右します。

教師や保育士ひとりひとりの危機意識、危険回避能力を上げなければ

『子供の命の危険』が常に付き纏います。

そんな今回は専門的で保護者目線の講義の内容となりました。

その後休憩を入れて施設の周りに潜む「危険」について実践的な街歩き訓練を行いました。

街歩き訓練についてはまた後日報告します。